祭礼再考

2021 千葉県建築学生賞
祭礼再考-山車でつなぐ町の記憶-
高砂昂大(たかすな こうだい)
 東京電機大学・未来科学部・建築学科

高砂昂大 活気を失い、人間関係が希薄になっていくこの町で、300年続く伝統の祭はどうあるべきか。これからの町と祭の関わりかたを考えることで、町に、祭に活気を取り戻す。
 昔は「ハレとケ」の生活サイクルの中で共同体統合の儀礼として大きな役割を担っていた祭。しかし最近の祭は、娯楽性や神聖さが薄れ、毎年やっているからと意味を忘れてしまった。帰属意識のない寂しくなっていくこの町の日常に足りないのは、求心力のある町の象徴。何にもなかった日常に「山車」をおくことで、象徴を共通認識することができる。その象徴となった「山車」が祭で動き出したとき町はまた一つになる。

作品シート1

作品シート2s

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