地理的文脈を現す建築

2020 千葉県建築学生賞
地理的文脈を現す建築
岡田吉史(おかだ よしふみ)
 千葉工業大学・創造工学部・建築学科

岡田吉史 彫刻家のロバート・アーウィンが定義した「敷地を決定づける彫刻」は敷地の潜在的な環境を顕在化する彫刻である。私はこれを建築に展開し、その土地の地理的文脈を現す建築を設計した。敷地は東京都世田谷区岡本。特徴的な地形とは無関係に町の地下を旧渋谷町水道が一直線に流れている。この地上部分の水道道路を敷地とすることで岡本の特徴的なランドスケープを顕在化させる。現状、道路は途切れ途切れとなっており、地下を一直線に水道管が流れている事は実感出来ない。この道を繋げて生まれる地形を断面的にトレースした一直線は、地形を顕在化させると同時に、低地部分を浮桟橋とすることで、多摩川氾濫時には避難経路としても機能する。

作品シート1
作品シート2
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